あけましておめでとうございます – 2016年
謹んで新年のご祝詞を申し上げます
世相は、利害と利己心と損得など荒廃した日本の現実ばかりを取り上げていますが、よくみるとそうではなくて日本人の心には、協調・友和そして寛容の大切さ、人の為に何をすべきかという仏性の大切さを求める方向に向かっている様に思えます。
正岡子規が死の直前まで書きつづけた随筆集「病牀六尺」に「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思って居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であった」といっています。
本年が皆様にとりまして今日の一日を大切に生きるよき一年であります様に心をこめてお祈り申し上げます。
二〇一六年 元旦