新年におもう
平成三十年は、静かに明けました。新たな年の始めに、新しい誓いとか新しい抱負をもちたいと思いますが、今年は自分の人生の原点であるものを、探してみる年にしたいと思います。
人生の原点とは何か。それは、仕事をはなれた人生などありえないということであり、仕事に真正面から向き合う事を、もう一度考えてみたいということであります。
仕事の好きな人は、いつまでも若く、年をとらないという。なぜか。それは、若いからこそ今日よりも明日、明日よりもあさってに向かって生きたいと強く思うからではないでしょうか。
そして、仕事には苦労はあって当然であるが、その苦労を楽しむという姿がみえてくると、本ものになれそうな気がする。
自ら発心して、仕事に打ち込むと全てのやらされ感、悲愴感などは微塵もない領域に達するのであろう。ここは大事なポイントである。
やらされ感で仕事をやっている限り、いくら努力しても、その努力は何の実りももたらさない。
イチローの高校時代の野球部監督・中村豪さんの言葉に「やらされている百発よりやる気の一発」というのがある。選手がやらされている意識で練習しているのでは、いくら熱を入れて指導しても何の進歩もない。選手がやる気で練習に取り組めば、たとえ短時間でもやらされてやる練習の百倍にも勝る。このことを誰に言わずとも実践したのが、イチローなのだろう。
一流の人は一流の仕事観を持ち、一流になる働き方をしている様に思う。
最後に、森信三氏の言葉をかみしめたい。
「たとえ時代がいかに推移し展開しようとも、人は自らの職業を天より与えられた わが使命達成の方途として、これに対して、自分の全身全霊を捧げるところに人生の真の幸福は与えられる」と。
平成三十年、私は私の仕事を、根本から見直してみたい。