人生は常にこれから!

人生は常にこれから!

2020年10月1日

 

私の税理士人生も、今年で35年を迎えた。

 

独立して35年経ったのであるから、創業35周年になる。この間、若くして独立したことで、いろんなことを学び、いろんな人にお世話になり、生きさせていただいた。

 

この間、厳しく薄氷を履む時も、毎度もあった。決して平坦な道ではなかった。しかし、何とかやってこれたのは、先人の教え、師の教え、家族の支え、職員の支え、お客様等の変わらぬ叱咤激励があってのこととつくづく思う。

 

しかし、苦しいことはいくつかあったが、道に迷うことは一度もなかった様に思う。これからも、今さらながらに、終身一税理士を生涯貫くことが、私の使命と思う。

 

私が古希を過ぎて考えることは、ただ一つ、「人生は常にこれから」という意識で、いまを生きるということである。

 

能の大成者、世阿弥に、「時分(じぶん)の花より誠の花」ということばがある。

 

若さが放つ花が時分の花、そういう花は時と共に褪せる。しかし、修養を日累月積して咲く花が誠の花であり、その花は、年を経るごとに美しさを増すということだそうである。

 

そして、「住(じゅう)する所なきをまず花と知るべし」

 

止(とど)まらず学び続けることこそ花だ、という。

 

修業にも、人生にも、これでいいということはない。常々これからと思い前進せよ。そこに、花があると世阿弥は教えている。

 

人生の晩年がいつかは不明であるが、近づいたと意識するならば、青壮年の時代以上に、はるかに、心を引き締めて、人生の晩年の修養に努めねばならない。

 

そして、生きるとは情熱を持って燃えることだ。燃える心を忘れているような生き方は、気の毒な生き方ではないか。

 

人間いつかは終わりがくる。前進しながら終わるのだ。

 

と、先人は、教えてくれます。

 

コロナ禍で苦しむ人達も、これは、人生が与えてくれた最高の試練とうけとめれば、負けてはいられません。

 

人生は、常にこれからが全てなのだ!

 

古希を過ぎた、彼岸明けに思う。