平成31年の新年におもう
2019年1月1日
平成31年の新年は、穏やかに明けました。今年の平成はまた特別の意味もあり、平成が最後の年になるであろうという意味もあり、淋しくもある年になるのでしょうか。
天皇陛下が、今年で退位されるにあたり、天皇のおことばを耳にした国民は多いはずでした。あの放送を聞いて、国民の誰もが天皇の姿勢とお姿に、涙した事と思います。
自然災害に苦しむ被災地を訪れて、ひざをつき、被災者と同じ目線で、お励ましになられた事、皇后様への感謝にことばをつまらせながらも、おことばを発せられた事、どれもが国民に励ましと、勇気と、戦争のない平和な国を目ざされるお姿に、涙がこぼれました。
さて、平成三十一年、世界情勢をながめますと、不安定で問題の多いものがあります。さらに今後、政治も不安定ですし、安全・安心で豊かな日本人特有の国民性を、お互いが感じ、さらに若者が夢をもち、志豊かな日本へと向かう姿からは、ほど遠いものを感じたのは、私だけではなかったのかもしれません。
日本人が日本人としての誇りを保つ社会の建設には、一人一人の国民が、それに合った生き方をしていかなければいけないのでしょう。
とりわけ若者が、豊かな心をもち、仕事に喜びを求め、仕事を通して、互いの心を思いやる日本でなければいけませんね。
私も今一度、平成の最後の年にあたって、仕事を通して自分の立ち位置を確認しながら、仕事に対してもう一度本当に人の為になっているのかを考えてみたいと思います。
最後に、坂村真民先生の「心構え」を、一年のスタートのことばとして、心に刻みたいと思います。
「新しい年を迎えるには、新しい心構えがなくてはならぬ。決してただ漠然と迎えてはならぬ。そしてその心構えには年相応のものがなくてはならぬ。五十代には五十代の心構え、七十代には七十代の心構えが大切である。還暦になったんだから、古希になったんだからという妥協は、自己を深淵に落ち込ませるだけである。」
ことし一年が、みな様にとりまして、一度しかない人生を、実りあるものにされる事を祈念致します。
平成三十一年 元旦