論語3
論語と聞くと、古くさく、かた苦しいと決めてかかる人がいます。最初から固定観念で決めつける人にありがちですが、何と不幸なことでしょう。人生は、どこまでも自由に、かたよらず、とらわれず、こだわらない、あるがままを受け入れるレースであります。
さて、論語は「よりよく生きるヒント」を探すべく、学びて時にこれを習う、またよろこばしからずやといいます。今日の心にひびく論語は、「子曰く、人の己れを知らざることを患えず、人を知らざることを患う」。人が自分の価値を知ってくれないことを気にかけるよりも、自分が人の価値を知らない事を気にかけるべきだという一節です。
人というものは、自分の能力や力量を周りに認めてもらえないと、不満を抱いて、くよくよと思いわずらうものです。たとえば、同期の人間が、一足先に出世したりするだけで、「なぜ?自分のほうが仕事もできるし、頭もいいのに」などと悔しい思いをすることです。他人に認めてもらえないことを嘆くよりも、他人を理解できず、その真価を認めることができない自分のことを、思い悩むべきだというのが、このことばです。
人を育てられる人とは、まさにそういう底辺であえぐ世に出ない弟子たちを勇気づける思がある人のことであるということでありましょう。
人生嘆いているより、自分を磨くのが先!
嘆いているだけに費やしている程、人生は長くないのだよ。