「西郷どん」をみて…

2018年8月 盛夏におもう。

「西郷どん」をみて…

今年の夏は、ことの他暑い日がつづいておりますが、天候不順もこれまでの想定を超えた大雨による豪雨、予想を超えた台風の進路等で、さらに暑い毎日が戻った季節が続いております。

また、豪雨により被災された西日本の方々には、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 

さて、今NHKの大河ドラマは、「西郷どん」もいよいよ佳境に入ってきました。

 

江戸城の無血開城により江戸の町を、火の海から救った偉業、江戸末期から明治初期に遺した西郷隆盛の足跡は、偉大です。改めて、その言葉を紐解いてみると、現代の日本の実情を見通すかのように重大な示唆に満ちております。

 

西郷どんの言葉をあげるならば、まず第一に「敬天愛人」でしょう。

「道は天地自然の物にして、人は之を行ふものなれば、天を敬するを目的とす。天は人も我も同一に愛し給ふゆゑ、我を愛する心を以って人を愛する也。」

 

人間は、自分の生死を自分でコントロールすることはできず、神や自然といった人知を超えた大いなる力のもとに存在しています。

命は尊いものであり、これを与えてくれた天を敬い、同じ隣人を自分の家族のように愛し、他の国々ともいたわり合えば、争いごとはおこりません。

そして西郷どんは、「政の大体は、文を興し、武を振ひ、農を励ますの三つに在り。」その他のものは、この三つを助ける手段であり、国づくりの基本を考えました。

今でも、文(教育)、武(国防)、農(産業)は、いまの日本に全く通るテーマでしょう。

 

明治維新は革命ではないという人もいますが、よくみると、これも自分の命を賭けた戦いであり、日本が近代になる過渡期であり、やはり革命といえましょう。

「西郷どん」を見て、わくわくするものを感じる日本国民は多いのではないでしょうか。そんな日本の為に、政治も尽力をつくしてもらいたいものかと思います。