平成28年11月17日、当事務所主催「岡本会計事務所経営支援セミナー2016」を開催致しました。
始めに「FinTechサービスとは?」と題しまして当所監査課主任の前田から、㈱TKCの考えるFinTechについて、FinTechという言葉の概念・特長・業務への活かし方を講演をさせていただきました。近頃話題の「FinTech」という用語について、その言葉が表す意味や、私たちの生活や日々の業務にそれがどのように関わってくるのか等を、お客様に接した際の実際の事例をまじえながらお話しさせて頂きました。これからの時代に「FinTech」の導入・利用は必要であると話題にはよくのぼるものの、まだまだ先行観が強く混とんとしている中で、集まって頂いたお客様の関心は高く、最後まで熱心に耳を傾けていらっしゃいました。これも今回のセミナーの特質でした。
続きまして、FinTechサービスを経理業務の効率化に役立てて頂ける具体的な機能の一つである「銀行信販データ受信機能」について、監査課水藤の方からお話をさせて頂きました。パワーポイントの資料を見て頂きながら、「銀行信販データ受信機能」を利用する際の事前準備や手順などを順を追ってご紹介させて頂きました。新しい機能の導入という事で構えてしまう部分もあるかと思いますが、このような機会に具体的な手順を実際見て頂くことで、導入・利用までの流れがイメージできて、お客様にも新しい機能への不安を少しでも解消して頂けたのではないかと思いました。
最後に、当事務所所長の岡本より謝辞という形で、皆様にご挨拶させて頂きました。情報通信技術の進化とともに、様々な部分でのIT化、AI利用も同時に進むと思われますが、それは大企業だけに関わる話ではなく、中小企業こそ生き残りをかけて積極的に取り組むべき課題であるという事、またそういった姿勢を持つ事の大切さについてお話させていただきました。またこのような時代だからこそ、先をみすえて考え、様々な技術革新を利用した第4次産業革命におくれをとってはならないという警鐘でした。しかし、それも使い方を間違ってはならないこと。人間として、経営者として「不易」という変わらない真理と、どんどん変化していく「流行」という真理の二つをどう調和させていくかは、経営者の決定であるというお話でした。
FinTechを利用することで経理担当者の負担を軽減し、お客様の事業の効率化をはかることと同時に、AI(人工知能)にとってかわる産業変革の時代に、経営者の皆様が適確な意思決定をしていただけるように、私たち岡本会計はこれからも努力して参りたいと思います。2016年のセミナーは少し時代を先取りしましたが、有意義でありました。御来場の皆様にはご多忙の所、誠に有難うございました。